「0次予防」と聞いてピンとくる人はいるだろうか。
僕はこの記事を読んで「なるほど!」と腑に落ちるところがあった。
僕の専門としているフィットネスは、主に1次予防。
病気になる前から健康増進を図って病気の発生を防ぐこと。
2次予防は病気になった人を早期治療によって進行を抑え、重篤化しないような取り組みをいう。
3次予防は病気が進行した後の、後遺症治療、再発防止、残存機能の回復・維持、リハビリテーション、社会復帰などの対策を立て、実行することをいう。
0次予防とは、価値判断なく、人が努力も意識もせずとも勝手に健康になっていくような取り組みをいう。そのような仕組みのことで、例えば、長い時間を過ごすオフィスが階段を多用しなければならない設計になっていたり、そもそもデスクに椅子がなかったり、デスクワーク中の姿勢が絶対に崩れない椅子があったりとか。
そもそもアメリカのように医療費が莫大であれば、もっと健康に意識を向けざるを得ないのだけど、日本の医療制度だからこそ助かっている部分も多分にあると思う。
世界的に日本は長寿国と称えられているが、今後はますます成熟社会が加速していく現代において、健康寿命の重要性が拡大していくことは明らかである。
健康食品やフィットネスジムは健康意識が高い人が利用する。健康は損なって初めて「健康体」のありがたみを感じれるものだと思うけど、得てして人は忘れやすい人間であるから、意識し始めたときには後れをとっている。
僕自身も果てしなく怠惰な人間であるから、日ごろから健康的な食事と運動と生活習慣を意識していても、不健康だとわかっていて時にはそれをしてしまう。
惰性などにかかわらず、感情や意識に左右されることなく健康社会を築いていくことはできないだろうか。
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